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2018年3月31日土曜日

汎用タンクはカコウ無しではカッコウ良くないですよ




こんにちは、インスタグラムを見てる人には
重複してしまうのですが、なるべく記録に
残しておきたいので、先週入庫した汎用タンク
取り付けの例を紹介します、








切り出したのはマウントタブ3ミリ、
マウントタブの補強プレート1ミリ。

フローティングはネオファクトリーで
購入出来ますタンク用薄型ラバーマウント。




目的の位置に補強用プレートを溶接します。
汎用タンク側はとっても薄いので
溶解しない様に気をつけて溶接をします。

この後タンク用ライナーのPORを塗布したのですが
画像を失いました、、、ごめんなさい。。






中乾燥を入れてクリアーを2コート、
中研ぎを入れた後ヤマハ純正ステッカーを貼ります。





銀色に光っている部分がPORと言う1液の
強力ライナーです、ショップによっては
この部分までカラーを入れてしまいますが
(ASKも以前はそうでした)
最近は見切り線を淵までとし、キャップの接触面は
PORのみにしています、こちらの方が明らかに
ガスリークが少ないのと、塗装浮きが防止出来ます。

そしてトップコートをステッカーの上から施し
一晩。。。。。。。。。








ポリッシングの為に研ぎ出しをしていた私の
指先に妙な違和感が。






 





お、、、、おおおぉっ 笑



左側だけ浮いているではありませんか。。
古いステッカーなので、半分覚悟はしていた
のですが、いざこうなるとゲンナリしますねぇ









浮きが出たと言う事は塗膜の下は空間になってます、
ナイフで綺麗に淵から切り取り、新しいステッカーを
ラインに沿って貼り直し。


タンク側を綺麗にマスキングしてから切り取った分
のみトップコートを施します。

全然解らないでしょう?







最後にワンショットペイントでピンラインを入れたら
完成!汎用タンクでも的確な補強やライナー施行によって
随分とクオリティに差が出ます。



その他の部品を装着したら納車になります。

叩き出しタンクもガラッと印象が変わりますが
汎用タンクを小加工して取り付けても
十分格好良くなりますねぇ。。

たまにこういった作業をすると気分がスッキリ。
叩き出ししてると加工室がドンヨリしちゃってまぁ
。。。。。

half250のCMをしてみるけど誰か食いつけよ 其の1




THE half 250のお話をする前に
ベースとなったXLR250Rと、デュアルパーパス
イメージ、語源となった車両の紹介をします。


先ずはXLR250Rからお勉強しましょう。







ホンダXLX250の後継機として1985年に発売された
RFVC(放射状4バルブ燃焼室)ヘッドを搭載した
公道エンデューロマシン、後輪ドラムブレーキの
前期型は当時の価格にして358000円、

ノーマルの状態の乗り味は
RFVC独自のブンブンと高回転まで
回るエンジンに、低速よりのギアーで
ちょいと坂の多い道をわざわざ選んで
走りたくなる、そんな気分にさせてくれるバイク、

やや、なんか、なんのインプレだよ。。


現在の価格は下は平均6万から完全調子の美品で
大体35万円程度、レーサーのXR250Rとも
なれば価格はグンと上がって高いと60万を超える物も。

大体は当時から所有してクタクタになっているか
譲渡を繰り返して少年やリターンライダーの
練習用バイクとして今は重宝されているような存在。

だが大抵がゴミと化している模様。

純正部品供給率は "中”
コレだけ出回っている割には鈴鹿部品倉庫には
まだまだ在庫が有るようです、

欲しいけどもう廃盤なのが主に下記部品

・ジェネレーター
・ピックアップコイル
・CDI

はい、点火系統全滅ですね、、しかし!

ジェネレーターに関してはホンダの125CCクラスの
モノで代用可能です、また、本来バッテリーレスですが
上記の代用ジェネレーターで三相交流のバッテリー
搭載仕様に変更改変が可能です、
(ハーネスは全て引き直しですが、、、)

ガスケット類は未だに出ますので心配無用です。


ネオカフェや、ネオオフローダーには
価格、性能的にも相当おすすめしたい車体。




・そしてHONDAが変なバイクを発表・



売れたのか売れてなかったのか
イマイチピンと来ない”デュアルパーパス”の
ベースとなった車両、HONDA AX-1

都市伝説的ですが、日本でオンオフ両用バイクを
発売したのHONDAが初で、デュアルパーパスの
元となった車両とにわか歌われています。

海外ではこういう変なバイクを
”トレール”って言いますね。

変なバイク。。。。


ちなみに水冷エンジンで、
中古市場では大抵がクソぼろになって
朽ち果てている、、、、

良質個体やタマ数が多いのが
北海道と言うのもちょっとした謎である。






そしてピンときた私の答え。

んー、

じゃあオンロードのカフェとオフを融合した
デュアルパーパスがHONDAから発売されたら?

出来ちゃいました、

THE half250

ハーフの意味は、カフェとオフを半分の意味。

AX-1には悪いけど、勝った感は強い。

ややっ、噓ですごめんなさい。


Photo by CUSTOM front







カウルレス仕様は特に世紀末な人にオススメ






バンパーやフロントカウルは脱着が可能で、
気分に合わせて数分で着せ替えが出来ます。

灯火類は全てLED、
何も損ねる事無くこのスタイリング、

実はタンクを外すとむちゃくちゃダサいのは内緒。

エンジンはXR250Rというエンデューロレーサーの
モノを腰下までオーバーホールし、
ベアリングやゴム部品を全交換した
マニアがヨダレを垂らす程の免品。

しかもキャブレターもME06純正の
当時物新品である、、、、、

エンジンだけでも結構な価値。

XR250R(ME06)は構造が微妙に違い、
ハイコンプ仕様なのである。

僕は外観だけでは未だに解らないのですが、
玄人から見るとME06と言う事が一発で解るそうな。





サスペンションはジョニーズファクトリーさんにて
ロードよりのセッティングにリバルビング。

コイルスプリングは門脇コーティンングさんで
パウダーコートを施しております。











シートワークは勿論、福生のフリーダム、
ラズルダズルカスタムシート。

疣痔用のシートと笑われながらの作製である








メーターは光るとこんな感じです、
安心の電圧計付き、

ん?バッテリーレスなのは内緒ですよね?

やや、ピコピコ動いてるのカッコいいですから。


と言う事でこのhalf250

販売を考えていたのですが、しばし考えます。。



気になる参考価格ですが

この程度の内容で

・車両
・フル外装のアルミ叩き出し
・エンジンオーバーホール
・消耗品全交換
・各種部品代

ざっくりとした内容詳細で申し訳ないですが
150万から〜  です。

小物部品一つ一つも丁寧にブラストし、
ネジ類も再メッキを掛け、丁寧に組み上げた
いわば新車です。


勿論、メーターは簡素で構わない、
ワシのバイクはオーバーホールもいらんっ
とにかくhalfが欲しい!って相談も受け付けます。

ただ、お店の印象を悪くはしたくないので
ここまではシッカリとやっていただきたいー
と言う箇所は幾つかありますのでご理解下さい。

その他新しい提案も柔軟に対応出来ると思います。

吊るしのバイクを無理に選んで購入するよりは、
少しプラスして自分の理想の形を追い求めるのも
一つの手段ですよね。




2018年3月25日日曜日

念じ続けた結果出来てしまったメタルシェイピング



早速Buellの事を話しますが、その前に。

アルミニウムを使用したシェイピングをしたのは
実の所前回作製したSR125 Material woman が"初めて"です、
しかもフルでマニュアルシェイピングでした。
この年のHCSでSOSA Metalworksのクリスが、
「いやぁー、こんなことしてたら手首駄目にしちゃうよ!」
ッて事で、今では欠かせないパワーハンマーを
翌年にクリスと一緒に作る事になったんです。

初めてのアルミ溶接、初めてのシェイピングをした
SR125 Material Woman



偉そうに腰に手を置いてるが実際は何もしていない私、
左手のゴリマッチョがラスベガスはSOSA Metal works
のクリス、彼とはなんだかんだ5年近い付き合い
になる。。。。この年3日間ホームステイして
一緒にパワーハンマーを作った。











そしてパワーハンマーを使用してシェイピングを
行った初の車両、Buell XB。アルミのシェイピングは
これで二回目である、二回目、、、いやぁ無謀だった、

最初の予定では
最長で3年は掛かっても良いって予定でしたが、
あれよあれよとこの年のHCSに出展する事になり
窮地に立たされた訳です、

結果、念じ続けた僕はその甲斐有って一年で
急成長する事が出来ました、謝謝







いわゆるネオカフェなんですけど、オーナーさんに最初に
提示されたイメージはチャボの木村さんのMVアグスタ、

エグリカウル、、、エグリカウル、、、、

物理的に不可能なので要所にエグリっぽいニュアンスの
ディテールを入れながらデザイン、

デザインを提出しながら再考察を繰り返し

アッパーのリブラインは最初もう少し
浅い感じだったのですが、陰影が足りないと
言う事でしたので当初よりも彫り深くなっております。

















幾重にも折り重ねたフロント周りのディテール、
こう見えてロスした部分は一つも有りませんでした。

明確な脳内イメージが有ったので、
後は手を動かすだけって印象でした。










叩きと折りで作製したリブライン、
ちなみに写真では解らないですがダクトの中は
折り込んだテーパー形状になっていて
空気の流速を最大に引き出します(本当にぃ?)








スクリーンも勿論ワンオフ、
メータはモトガジェットをセット、
多機能過ぎて絶対に使い切れないのですが
視覚効果は絶大です。


右のインジケーターは高級車の様に
ボンヤリと点灯し、キーオフでボンヤリと消えます。








テールアンダーには中空の整流フィンを装備、
風を巻き込んで抵抗を産みやすいタイヤ付近の
空気抵抗を理想の流れで整流し、逃がします。
(本当にぃー?)

西俣野の空力試験では空力の体感は出来ませんでしたが
風切り音は明らかに少なくなりました、
これはオーナーさんにも内緒にしてる
私だけしかしらない部分です
(本当に)



有機的なラインに対してこのダクトですが、
希望は、鎧兜の口の部分と言われ
なんとか他のチリに合う様にデザイン作製しました。

ここもプロダクトデザインで折を入れてテーパー状に
してみました、これによって流入空気量が
通常の1.5倍は増えている計算です
(本当にぃ?)





ちなみにウェットカーボンのコピーフェンダーが
ございます、XB対応。

こちらは当店で全ての行程を行い
作製した物になります、ハンドレイアップでの作製。
まだ数点在庫ございますのでご用命の方は

info@ask-motorcycle.com

迄ご連絡下さい、説明書は英文で、セット内容は
取り付けネジ、本体、ステッカーとなります。


この為にカーボンファイバー・樹脂一式を用意
したんですが企画倒れ 笑

売り切り次第終了です。

2018年3月24日土曜日

ASK Motorcycleがすっかり変わってしまった話し

そう、変わってしまいました、何もかも。

ここ数年Blogを書かない間すっかりメタルシェイピング
が得意な店と表現される迄になりました。

同時に、作風や今迄一般カスタムに投じて来たスキル↓
扱いやすさだったり、メンテの為のちょっとしたアイデアなど。。
をショーカスタムに取り入れる様になって、
段々と頭の中もソリッドになってきて、何をベースにしようが
そのエンジンに似合ってればオールドだろうがネオだろうが
関係ないかなぁってつくづく思うんです。。

今迄通りオールドなカスタムも受け付けるし、
最近当店で主流のユーロ系のネオカフェも受け付けています。

ハーレーも国産も関係ありませんし、
ASKはテンプレート的な「シルエット」がASKなのでは無く、
「考え方やトリック・スキル」がASKらしいカスタムバイク
をこれからもっともっと作り続けますよ。



・空白の期間の軌跡・



SOSAのメタルハンマーを使って初めてメタルシェイピングを
したのがこのBuell、ラフを描いてはみたものの
自分の中でもここ迄再現出来るとは思わなかった、
それだけパワーハンマーで得た物は大きく
自身の頭の中で描いた形を作り出すと言う間隔を初めて経験した、
およそ13ヶ月もの間取り憑かれたように叩き続けた。
 又、これまで大切にしてきた触りやすさや
部品展開の細分化も取り入れた、まるでスキルの全部乗せの様に。

2016 Buell XB





Buellと平行する様に作っていたのがXLR250、
厳密に言うとエンジンはレーサーのME06E、
XLR250のローリングシャシだけ2015年か2014年の冬に(確か)引き上げて来て、
実際はBuellより作製期間がなんちゃって掛かっていたりするのだ。

一度は河川敷お遊び仕様のVer1.0
次にBlogの前項で触れているお台場に行った際のVer1.5
そしてME06を腰下までフルでO/Hし、シェイピングを施したのが
このVer2.0、THE half250 Limitedである。

私が元々HONDAのエンジニアのため、
HONDAのあったら良いなを形にした。
この年にメーカーがこぞってデュアルパーパスを
発表していた年でも有ったので、じゃあカフェとオフを
足してしまえ!!ってノリです。。。。

ちなみにデュアルパーパスの産みの親はHONDA、
たしかAX1を発表した年に出来た造語だった気がする(たしか)


2017 THE half 250





half250を見て作製依頼が入ったのがこの200、
オーナーは元々オールドスクールが好きで、
250を見るうちにカスタムの考え方が変わったと言う事で
やはり先進的でユーロイメージのデザインで作製。

オーナーからの要望は前後ディスクブレーキに
ユニボディのハッチオープンでした、
こういったデザインで一番気に掛けているのが
「コスプレバイクにならない事」
ハリボテのFRP外装をまとったアニメバイクでは無く、実用的な先進デザイン。

メーカーが次々に発表するバイク、中には理解しがたい造形や
線の入り過ぎ・やり過ぎなデザインが溢れる中で、
ソリッドでアナログ寄りな未来感を出せる様にデザインしています。

ちなみにこちらの200はフルスクラッチで、持ち込みのベース車から
使用したのは、、、エンジンのみでした、、、

 2017 THE half 200





記憶に新しい今月3月、2月頭から一ヶ月カスタムプロジェクト
と言う事で公表、まだシャーシも完成しない状態で即売約が決まった
得々車両です、ベースはSUZUKIの名車DR125S、
SUZUKIが初めてモノサスを採用した年のDRシリーズの125モデルです。

イメージしたのは都会の小動物、野生のイタチ、

大きな車両を煙に巻いてすいすいすり抜けて行く軽さと
機動力を兼ね備えた構成、

こちらもデザインから起こし、プレミアムコンプリートに
ふさわしい構成、内容になってます。

灯火類はLED、エンジンはO/Hを施し、フレームはリアセクション
を新造、サスペンションは今日日のマジェスティ用がポンで付く様に
スイングアームのピボットを加工、これで向こう10年は安心出来ます。
シートワークはラズルダズル、手曲げマフラーにワンオフアルミサイレンサー、
叩き出しタンク、

錆びやすいスポークはステンレスで、勿論新品のタイヤをセット、

詳細は次項で触れますが、んー、、
持ち込みカスタムより店主の気まぐれコンプリートを
狙った方がお財布に優しいかも。。。。。

2018 Weasel 125




こんな感じで長くなってしまいましたが、次項から詳細を記載します。

んーーー、続くか心配ですが、どうぞ御付き合い下さい。